亀石倫子弁護士らが大麻取締法の厳罰化に反対する電子署名活動を開始

大麻取締法

近年、世界中で急速に規制緩和が進む大麻。
海外では大麻に含まれる成分に難病治療に対する効果が認められ、医療で使用されるようになってきています。
また、これまでの科学的な研究報告では、タバコやアルコールと比較して大麻は危険というデータはありません。
国連でも、昨年12月にはヘロインなど「医療的価値がなく有害な薬物」をリストアップしたスケジュール4から大麻が削除されました。


アメリカ国立薬物研究所による麻薬と嗜好品の比較表(1994年)

種 類依存性禁断性耐 性切望感陶酔性
ニコチン64532
ヘロイン55655
コカイン43364
アルコール36446
カフェイン22211
大麻11123



しかし、日本政府はこうした国際的な動きに逆行するような動きを見せており、若者の摘発増加を理由に、大麻取締法の罰則強化を検討しています。

「私が弁護した事件でも、大麻の使用者は覚醒剤のように自身が廃人のようになるわけでもなく、薬物の影響から2次犯罪を起こすようなこともありませんでした。
犯罪の原因でいえばむしろ、アルコールの場合がほとんどだったのです。
大麻に関しては自己や他者への害もほとんどないのに、なぜ持っているだけで罰せられるのかと疑問で。処罰根拠が分からないなとは感じていました」
(弁護士 亀石倫子)

亀石倫子氏ら6人の刑事弁護人が、下記サイトで大麻等の薬物取り締まり強化と『大麻使用罪』創設に反対する電子署名をスタートさせました。

-大麻使用罪-の創設に反対します-厳罰化からハームリダクションへ-薬物政策の転換を


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