厚労省 医療用大麻の治験を許可 大麻取締法改正へ

THC

「エピディオレックス」は、イギリスの医薬バイオ企業が開発した大麻草から抽出した成分を含む難治性てんかん治療薬である。
厚生労働省は同医薬品の臨床試験(治験)計画を日本で初めて認めた。
診断や治療の面で取り残されがちな希少疾患への対応が世界的に重視される中、日本は欧米に比べ新薬承認が遅れる「ドラッグ・ラグ」が指摘されてきた。
患者会の強い要望もあり、厚労省の検討会は昨年6月、医療用大麻の使用を容認する報告書をまとめていた。
現状では研究目的での大麻草の所持も認められておらず、実用化には大麻取締法などの規制を変える必要があるため、同省は今秋の法改正を目指す。
出典: 共同通信社(2022年4月21日)

現在都道府県ごとに許可基準の異なる大麻草の栽培が、今後医療用目的でどのように認められるかどうかにも注目される。

関連記事
末期癌患者が起こした医療大麻裁判
安倍晋三氏、大麻栽培に対する偏見について「政治の場で考えていく必要がある」