通販以外でも流通拡大、CBD(カンナビジオール)の効果は

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国内では数年前からネット通販を中心に販売され始めてきたCBD(カンナビジオール)と呼ばれる大麻特有の成分が、最近では百貨店のオーガニックショップなど、一般の実店舗でも売られるようになり、市場を拡大している。
大麻といえば人間を「ハイ」な状態に導く成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分がが有名だが、CBDにはそのような精神作用はなく、法に触れることもない。

東京都の会社員・青田昌夫さん(仮名・43歳)は、仕事で疲れた日は、CBDのヴェイプ(電子タバコ)を吸引しているという。その効果のほどは……。
「オイルを口に含み数分たつと、心地よい脱力感に包まれ、腰痛や首の痛みも心なしか和らぎます。ちょうどいいリラックス効果が気に入っています」

一方、健康上の問題を解消する目的で使用する人もいる。神奈川県在住の税理士・高岡真耶さん(仮名・39歳)は、長年睡眠障害に悩まされ、医師処方の睡眠薬を服用していた。
だが、そんな毎日に負担を感じていたところに、安眠効果を得られるというCBDの存在を知り、試してみたという。
「私はタバコを吸わないので、電子タバコではなくオイル派です。CBDオイルを飲んで目を閉じていたら、いつの間にかリラックスしている自分に気がつきました」
高岡さんは眠りが浅く、夜中に一度起きると朝まで寝つけないという睡眠障害に悩まされてきた。初めてCBDを使った夜は「睡眠薬を飲まなくても眠れそう」と感じ、そのまま床についたところ、朝まで熟睡できたという。
「眠れないときに睡眠薬やお酒に頼るのは、体によくないという罪悪感がつきまといますが、CBDは私にとってアロマの延長線上にあるもの。睡眠障害に悩んでいる人は、試す価値はあると思います」

都内の某電子タバコ店店主も、CBD人気の高まりを感じている。
「昨年あたりから問い合わせが増えています。CBDのリキッドは普通の電子タバコのリキッドと比べてかなり高価なものですが、CBDを求めるお客さんのほうが多いくらいです。」

CBD製品は日本では医薬品としては認可されていない。具体的にどんな効果があるのか、海外の医療用大麻の状況に詳しい内科医の正高佑志氏は、CBDの有用性をこう語る。
「痛み・不安・不眠・鬱といった症状を緩和したり、抗炎症作用・神経保護作用・抗酸化作用があるといわれています。子供のてんかん発作を抑える薬としての研究がとくに進んでいて、’18年に『エピディオレックス』というCBD製品がFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を得て、アメリカの病院で処方されるようになりました。CBDの依存性は低く、重篤な副作用の心配もありません」

出典: 週刊SPA!2020年3月3日号(2月25日発売)


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