不安神経症かも? イライラや不安感と不定愁訴が続いたら…

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イライラ、不安感には初期症状が表われにくく、ジワジワと心に浸透していきます。
イライラ感は、体内を自由に動き回るべきエネルギーが抑圧された状態であるのに対して、不安感は、自分自身の存在感がなくなりかけるほどエネルギーが減少していく状態と考えることができます。

人は生まれつき両親からもらったエネルギー(先天の気)と、生まれてから蓄えたエネルギー(後天の気)の二つのエネルギーによって生きています。
先天の気は別の表現をすると「生命力」、「抵抗力」とも言い替えることができます。こうしたエネルギーはもって生まれたものなので、それ以上増えることは少なく、むしろ年齢とともに減少していくばかりです。そのため、年をとるとエネルギーが不足して精神が不安定になり、不安障害が生じたり、臆病になったりしてくるのです。

後天の気は食べ物と呼吸によって作られますから、長期間にわたって不摂生を続けていると、後天の気を十分に作ることができず不足してきます。
現代人の生活は自然からかけ離れているため、エネルギーの消耗が多すぎるので、意識をして気を増やす生活をしていかなければなりません。

現代医学にはこのような概念がありませんから、不安感を訴える人の治療は、興奮神経の働きを活発にさせる薬を服用し、不安感を忘れさせ、自信を回復させることで治癒をめざします。
ところが、薬を飲んでももともとの気(エネルギー)は不足したままなのですから、一時的には気分が高揚して良くなったようにみえても、薬が切れるまた不安になり、基本的な解消にはなりません。
また薬に頼る体になってしまうと、無理に興奮状態を強いられているのですから、その反動で疲労感が表われて、薬が切れるとますます不安感に襲われてしまいます。
現代薬はどうしても辛い時にだけ飲むようにして、量を増やさないよう心がけましょう。

不安感を根本から解決するためには、「気」の充実をはかる必要があります。

対策

精神を安定させるのに良い食べ物

ユリ根、セロリ、シソ、春菊、里芋、レンコン、アサリ、カキ(貝)、ゴマ、ナッツ類
※これらの食べものは不安感、イライラ、不眠、更年期障害などに効果があります。
※逆に控えた方が良いのは砂糖です。

呼吸法

一息でできるだけ大きく吸い、すばやく吐きます。これを2~3分繰り返します。これをリズミカルにやることで活力が湧いてきます。
また、大きく息を吐きながら、手の力を抜いて手首を30回ぐらい振ると神経がリラックスしてきます。

(編集室)