武田邦彦コラム

結婚したくても結婚できない男女が多い理由

私は、"ラビット会"という名称で、お見合い結婚の世話をしています。
男性なら3回ぐらい、女性なら1~2回お会いした人で、この人ならご紹介してもいいと思う人を選び、男女3人ずつぐらい集まっていただいてお見合の席を設けるという簡単な形式です。

最近、結婚を希望していても結婚できないケースが非常に多いのです。
その理由として男性側の錯覚が一番多いのは、いわゆるモテるというやつです。モテるという場合、ほとんどの場合は背が高いとかスポーツができるとかイケメンだとか外見のことなのです。
そういうように男女関係を見てしまうと愛情というのが飛んでしまい、恋愛とか結婚の糸口にもならないように思います。
やはり結婚というのはお互いの信頼感とか好きだと言う感情が大きな影響を与えるように思います。

それから、女性側の作戦失敗が大きい。
私がいつも言っているように、人間の男性は女性からの働きかけによる誘導型性欲であるという事実があります。女性のほうから男性に誘いをかけるわけですから、女性の作戦によって結婚のしやすさが決まるわけです。
そういう意味では、女性が男性を誘う作戦として、自分は少し下がって男性をおだてておいて、辛いことはすべて男性にやらせ、自分は若干神秘のベールを被ったような状態で魅力的に見せて男性に接するということが重要なわけです。実を取って形式を捨てるというのが女性の基本的な考え方なのです。
最近では女性が威張っていたり、高慢に見える場合が結構多いのですが、それではまず結婚できません。

もうひとつは、人生の見通しを立てないことでしょう。
昔は生活が不安でしたから、女性は17歳ぐらいになるとお母さんや友達と自分の結婚観を話していました。
男と女の差があって、女性は結婚の時期や相手、そして結婚をした後どのように子供を産んで、どういうところに住み、どうやって教育をしていくのかを考えておくことが大事だったのです。
子供に対する愛情とか、細かいことは、やはりお母さんは切れないのです。子供がグレたりした場合に被害は全部女性に行きます。これは男女同権とかいう話ではなく、生物学的に産む女性は心配から切れないのです。産まない男性は冷淡なのです。
けれども最近は、女性の人生に対する見通しが甘い。よく考えていないように感じます。
一人一人というよりも女性全体で男性に対して働きかけをするということが大事なのではないかと思います。

私は男性とは3回ぐらい会うが女性は1回でも紹介する場合があるのは、女性は当たり外れが少ないからです。
男性は物凄く差があって、嘘をつく男性もいれば、酒にだらしない男性、暴力をふるう男性などいますので、それを見極めるのはやはり3回ぐらい会ったり、その男性をよく知っている人から話を聞いたりしないといけないわけです。
本当は、結婚というのは親や、恩を受けた人から紹介してもらうのが一番いいのです。そのほうが下手な恋愛結婚よりも確実性が高いと思います。
やはり一緒に生活する相手というのは生活態度が似ていたりするほうがいい。共通の恩人が生ずるのは、やはり共通の雰囲気を持ってるからなのです。

(2017.10.01 武田邦彦) プロフィール