日本人はこの植物に癒されてきた ―大地の霊草―

大麻

昔は日本中で「麻」(ヘンプ)が栽培されていました。そして庶民の生活の中に麻を取り入れてきた文化がありました。人々は麻の糸で編んだ衣を着用し、麻の茎は住居の屋根などに利用されました。
さらに、麻は罪穢れを祓う神聖な植物として神社仏閣で使われました。
人々は神社へ集まり、祭りの段取りや村の自治などについて話し合っていました。子供達は鎮守の森で遊び、そこから自然の大切さを学んできたのです。
人々の暮らしの中で、麻は人と人との絆を深めるものとして重要な役目を果たしてきたのです。
麻の裏作では蕎麦が栽培されました。麻は土壌を良くするのでおいしい蕎麦ができるのです。また、蕎麦を植えた後の畑では良い麻が育つという相乗効果があります。
日本人は、生活に役立ち、心に癒しをもたらしてきたこの植物を、共生社会の象徴として尊敬の意味を込めて「大いなる麻」、すなわち「大麻」と呼んだのです。


ヘンプに関する基礎知識

紅子の疑問。大麻は結局、麻薬なんでしょ?
「大麻の実や茎から、食品や衣類を作る原料がとれることはわかりました。でも、大麻に麻薬成分が含まれてるのは間違いないことでしょう?」
日本人はなぜ昔から麻を大切にしてきたの?
「大麻」は「たいま」とも「おおあさ」とも読み、「麻(あさ)」や「ヘンプ」とも呼ばれています。日本人にとって大麻は、古代から現代に至るまで、神社祭祀において重要な意味を付与されています。
医療用大麻とは 
自己の末期がん治療のために大麻を使用していた男性が、大麻取締法違反で逮捕・起訴され、国を相手に訴訟を起こしたという事件がありました。大麻によって痛みが和らいだほか、食欲が戻り、腫瘍マーカーの数値が20分の1に減り改善の兆候が現れたといいます。
ハーブとしてのヘンプは民間療法に適合する
アメリカ国立薬物研究所による麻薬と嗜好品の比較表を見ると、大麻の陶酔性は酒よりも低く、依存性や禁断性は酒やタバコやコーヒーよりも低いことが判ります。実際にはむしろ大麻の成分を人の体に使用すると様々な健康増進効果があることが最近の研究でわかってきています。
ヘンプは菜食主義のデメリットをカバーする
・タンパク質の補給はヘンプで
・魚をあまり食べない人はヘンプオイルでオメガ3を補給

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