武田邦彦コラム

環境問題 資源の制限とリサイクル、CO2と温暖化 -武田邦彦

「資源を制限する」と言う場合、何のためにそうするのでしょうか。

地球のためでしょうか?
「地球」と「資源」は相当差があるもので、「資源」というのはもともとは生物の死骸です。
石油は(古代の動物の)死骸です。
鉄鉱石も生物が吐き出した酸素で、酸化して沈殿したものです。
今我々が使っている資源のほとんどは、38億年にわたって生きてきた生物の死骸なのです。

資源を制限する条件は、それが枯渇する可能性のある時と、人間の生活が脅かされるような汚染が起きる時です。

まず、資源の枯渇の方は問題ありません。
今から50年ぐらい前には、主に石油会社の利権に便乗した朝日新聞やNHKが、あと30年で石油が無くなるといっていたので、皆が私をバッシングしました。
しかし、今では、学問的に、石油はシェールオイルを含めてあと4000年分ぐらいあることが確認されています。
また、私の計算では、鉄鉱石は7000年分ぐらいは確認されております。

汚染のほうは、1945年ぐらいから人間活動による汚染が観測されてきました。
ロンドンスモッグ、ロサンゼルススモッグ、東京の光化学スモッグ、水俣病、四日市ぜんそく、その他世界的に色々な汚染がありました。最近では北京のPM問題です。
しかし、その都度必ず対策が取られてきました。また、汚染はその都市の範囲内で、汚染が国全体にわたることはありませんでした。
したがって、今は実質的には汚染も問題ありません。

日本は外から見たら自動車が世界一ぐらい生産されて大量に走ってるし、産業は発達しているし、人々は豊かな生活をしています。
食べ過ぎて太って困ると言いながらグルメとか言ってレストランで食べている人たちを見ると、なぜ節電なんて言ってるのか?と思うのです。
電気だって、食料だって、自動車だって、化粧品だって、みんな資源を使用して得られるものですから、誰も資源を制限して生活している人なんていません。

家庭から出るごみは総量で5000万トン。そのうち有効にリサイクル出来るのは10分の1にすぎません。日本に入ってくる資源は20億トンなので、最大限にリサイクルしてもその約40分の1にしかならないのです。
朝日新聞にしてもNHKにしても、資源を節約しろと言っている人たちは2000~3000万円の年収を得ているわけですから、大量の資源を消費しているわけです。

結局は、本当は道徳でも倫理的でもないことに対して、倫理や道徳をかざして他人の人生を制限したいという希望があるのでしょう。
資源は人間のためにあります。地球とは、もっともっと大きなもので活動量が全然違うので、人間が地球の資源を枯渇させたり、地球そのものを汚すことは出来ないのです。

(2019.12.12 武田邦彦) プロフィール


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