武田邦彦コラム

UFOとコロナ問題、テレビや学者の発言を鵜呑みにして良いものか

UFO

アメリカの空軍がUFOの写真を出しました。
いつも、UFOなんてありえない、目の錯覚だ、蜃気楼のようなものだというような解釈をする人がいます。
科学者とか勉強をした人ほど、自分が解釈出来ないものが観測されると必ずウソだと言います。

今から1000年前に生きていた紫式部に飛行機や携帯電話を見せたら、あなたは鬼だ、悪魔だとか言われるでしょうね。
そのように、その時代の人たちが説明できないことはいくらでもあるはずなのです。
宇宙人が地球に来るはずがない、地球の近くに生命体があるはずがない、そこから来たら時間が掛かり過ぎる……なんていうのは、現在の科学がこれ以上全く進歩しないと思った時なのです。
しかし、実際には紫式部の時代と私たちの時代の違いのように、今から1000年も先には光よりも速い通信手段が見つかっているでしょうし、色々なことが起きているでしょう。



これは、コロナの問題と非常に似ています。考え方を克服できない感じですね。
悲惨な病気というのはたくさんあるんですよ。交通事故も悲惨です。そういうものは、一件一件細かく報道すればするほど悲惨に見えるのです。
例えばインフルエンザの患者が40万人出ましたと言っても皆びっくりしないのですが、40万人の中の一番気の毒な死に方をした人、例えば家族との関係とか、症状も悪いというような状態のものをテレビが取り上げて放送すると皆がインフルエンザを怖がります。

今度のコロナは危険だという印象が強いのも、どこかの県で一人患者が出ただけで知事が記者会見したのですから、そういうのを見てたら国民は皆異常な感情になるのは当たり前なのです。
人間はいったんそういう感情に陥ると、冷静に考えることが出来なくなります。

今年はコロナが流行ったために、例年はインフルエンザで死亡する人が1万人ぐらいいるのが今年は数千人に減り、病院がガラガラになりました。[※注釈]
病院がガラガラなのに、医療が崩壊するなんて言っているのですね。

インフルエンザの数字は絶対に言わず、コロナが恐ろしいという報道は一件一件の体験で言うわけです。
つまり、危険なほうへ向くように報道する、テレビを人を脅す手段に使うというのが今度のコロナ報道なのです。
ですから、倫理から言って、今の日本のテレビ関係の人というのは物凄く悪い人たちです。
そして、コロナの専門家会議の結論は、「国民に自粛をさせる期間を延ばすことによって収入がゼロになる人もいます。でも私たちの給料は100%もらえるので困りませんから、あなた方はどうぞ経済的に困窮して死んでください。」という内容のものでした。

(2020.5.2 武田邦彦) プロフィール

※注釈
新型コロナウイルスによる死亡者数は、5月3日10時現在で492人。感染者数については日本はPCR検査が進んでいないため実体不明である。さらに重症患者の中に外国人の割合が多いと言われ、日本人の重症化率は極めて低いという説もある。


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