セイロンシナモンの効能、カシアシナモンは要注意

シナモン

シナモンの健康効果については多くのサイトで紹介されていますが、ユーチューブチャンネルを持っている吉浜ツトムさんという方がセイロン・シナモンを勧めていました。
私自身が試してみた結果、なるほどと感じて納得しましたので、ご紹介したいと思います。

漢方では、シナモンは桂皮と呼ばれ生薬として用いられています。
シナモンに含まれる抗酸化物質のひとつにクマクリンがあります。クマクリンには糖尿病や心臓病などを予防する効果があると言われています。
しかし、このクマリンには毒性もあり、大量摂取すると肝臓障害を引き起こす可能性があります。特に妊婦さんは厳禁です。

シナモンの種類にはいくつかあり、一般的にカシア・シナモンとセイロン・シナモンが知られています。
スーパーなどで販売されているものの多くはカシア・シナモンであり、これはクマリンの含有量が非常に多い種です。逆に、セイロン・シナモンはクマリン含有量が極端に少ないのが特徴です。

ドイツの公的機関では、クマリンの1日許容量を体重1㎏あたり0.1mgまでと定めています。
体重60kgの人の場合、カシア・シナモンは1日に1.9gが許容量であり、シナモンパウダーにすると小さじ1杯以上摂取すると危険な量ということになります。
一方で、セイロン・シナモンは364.6gまでが許容量なので、多く食べても問題はありません。

吉浜氏は、うつ症状の人や、否定的な感情を繰り返してしまう人、慢性的な体調不良の人などにセイロン・シナモンが良いと言います。
そのような症状の原因のひとつが脳の炎症であり、脳が炎症を起こすと精神を安定的に高揚させて体を元気にさせてくれるセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質が作られにくくなります。
一般的なハーブは体内の炎症は抑えてくれますが脳の炎症まで抑え込む効果があるものは少なく、脳にも届く抗酸化食品がシナモンだと話しています。
大量に摂取しても害が少なく、脳にも届く抗酸化物質が含まれている食品がセイロン・シナモンなのです。

セイロン・シナモンはカシア・シナモンと比べて販売価格が高いのですが、最近ではネット通販などでオーガニックのものが安く購入出来るようになってきました。
セイロン・シナモンはスパイシーなカシア・シナモンと比べて味がまろやかなので物足りないという人もいるかもしれませんが、副作用の無い健康食品だと考えると納得がいきます。

抗酸化物質は熱に強いので、シナモンの成分を効率良く摂取するためには熱湯で煮出して使用するのが良いでしょう。
シナモンには認知機能や記憶力をアップさせる作用が高いことが報告されています。
セイロン・シナモンを摂取すると脳の興奮が収まり体が楽になるので、慢性疲労の方や不眠症気味の方にお勧めしたいと思います。

(やしろたかひろ)